くらし情報『25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (28) どうなる? パリ同時テロの行方』

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (28) どうなる? パリ同時テロの行方

貧困、失業、差別の中で、宗教的差別感が醸成されてきた。イスラム教教徒の女性が、頭からすっぽりかぶって全身を覆い隠す衣装の「ブルカ」を公共の場で着用することを禁じる法案も、様々な議論を呼んだが依然存在する。

そして、フランス政府は、さっそくシリア国内でイスラム国主要拠点のラッカのテロリスト訓練施設などに対して報復的空爆を開始した。さすがに、報復合戦のエスカレートを米国・ロシアも懸念し始めたのか。トルコのG20会場からの画像では、オバマとプーチンが珍しく片隅で座って話し込む光景が見られる。シリア停戦に向かって話し合いは始まったが、アサドの処遇を巡る対応の差が埋められるか。双方とも譲れないレッドラインだけに、楽観はできない。

○難民に混じり侵入するイスラム国

イスラム国も成熟化してきた。
リビアが、彼らにとって、「セーフ・ヘイブン(安全な港)」となり、イタリア経由での難民に混じる可能性も指摘されている。EU,そしてG20での断固とした共同対応が不可欠となっていることは間違いない。

セーフ・ヘイブンという用語は、国際金融で、米国債や金(ゴールド)・円などの「安全資産」という意味で使われてきた。

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