25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (29) テロ組織による「新兵リクルート」が加熱
家庭内の様子も、普通の中産階級の構えだ。アルカイダはというと、組織で動くので、犯行後に何らかの足跡を残す場合がある。
ゆえに、アルカイダの摘発には警察機構の強化が有効だが、神出鬼没でモグラ叩きの様相を呈するIS掃討作戦には軍隊の助けが必要になる。
最近は、アルカイダとISの間で、若者リクルート合戦が展開されている印象も強い。「テロリスト希望者求む」なんて洒落にもならないが、リクルート用のPRビデオを見ると、この世の楽園のごとき光景が広がるISの(自称)社会が、キレイに仕上がった映像に纏められている。貧困・差別にあえぐ若者の心に響くのだろう。今後も、この二つのテロ集団に、他のグループも混じり、テロのリクルート競争が激化してゆきそうだ。
○なぜ起きた? トルコによるロシア機撃墜
なお、今回のトルコによるロシア機撃墜は、ISとの関連もさることながら、両国独自の理由が背景にあるようだ。
まず、現場の地形だが、トルコ領土がシリア領土に対して半島の如くつきだしている。その半島型の先端近くをロシア機が侵犯したか否かで両国の言い分が異なるわけだ。客観的に見ると、ロシア機が、その半島型の先端部を通過する時間は約17秒とされる。