2015年11月30日 06:00
山田祥平のニュース羅針盤 (54) コンピュータをもういちど「みんなのもの」にしてみよう
(同氏)。
もっとも、Compute StickはPC本体そのものなので、マウスもキーボードもない。TVにつないだところでTV画面をタッチできるわけでもない。Windowsを操作するためには、別途、キーボードやマウスを調達する必要がある。さらに電源アダプタが必要で、もちろん、電源を突然抜いてしまうと作業内容は失われてしまう。いい意味でも悪い意味でもまさに据え置きパソコンだ。Compute Stickは、出荷時、Windowsの休止状態がメニューにない。欲をいえば、せめて休止状態を出荷時からサポートしていれば、もっと世界は広がったのにとも思う。
YouTubeなどの動画サイトは人気だが、これらのコンテンツは数分で完結する。スマホなどのパーソナルなデバイスで楽しむには手ごろだ。だが、今は、2時間を超えるような長編ドラマ、映画などを配信するサービスも増えてきた。こうしたコンテンツは大画面で再生してみんなで見るというスタイルが似合うということか。
その昔、コンピュータはみんなのものだった。コンピュータのあるところに行って計算をして"いただいた"。大型コンピュータのバッチ処理の時代だ。ところが、コンピュータは机の上にのるようなサイズになり、それが気軽に持ち運べるモバイルノートになり、今では、スマホになってポケットの中に入るようになった。