くらし情報『理研、SACLAを利用したS-SAD法でリゾチームタンパク質の結晶構造決定に成功』

2015年12月1日 10:52

理研、SACLAを利用したS-SAD法でリゾチームタンパク質の結晶構造決定に成功

理研、SACLAを利用したS-SAD法でリゾチームタンパク質の結晶構造決定に成功
理化学研究所(理研)は11月30日、X線自由電子レーザー施設「SACLA」のX線レーザーを用いた連続フェムト秒結晶構造解析により、タンパク質が持つ硫黄原子を利用した「S-SAD法」でリゾチームタンパク質の結晶構造を決定することに成功したと発表した。

同成果は、理研 放射光科学総合研究センター SACLA利用技術開拓グループ 菅原道泰 特別研究員、岩田想 グループディレクター、XFEL研究開発部門 ビームライン研究開発グループ 矢橋牧名 グループディレクターと東京大学大学院理学系研究科 中根崇智 研究員、大阪大学 蛋白質研究所 蛋白質解析先端研究センター 鈴木守 准教授、高輝度光科学研究センター XFEL利用研究推進室 登野健介 チームリーダーらの研究グループによるもので、英科学誌「Acta Crystallographica Section D: Biological Crystallography」に掲載されるのに先立ち11月30日付けのオンライン版に掲載される。

大型放射光施設「SPring-8」の放射光を用いたタンパク質のX線結晶構造解析では、一般に約30μm以上のタンパク質結晶が必要だが、特に創薬などの研究用途で重要なヒトを含む動物由来のタンパク質は、結晶化に使用できる十分な量を得るのが難しく、析出する結晶も回折実験に適した十分なサイズに成長しない。

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