中国出身の学生が日本で起業したその理由は? popIn 程氏にきく
実際にビジネスを始めてみても、日本というのは非常に平等な場だと感じます。大事なのはよい製品を持っているかどうかということで、外国人だからどうかというようなことを経験していません」と程氏は語った。
○売却先をバイドゥにした理由と約束
創業当初、サービスはなかなか売上には結びつかなかったが、市場の要求に合わせた新たなサービス追加を積極的に行った結果、2011年には単月黒字化を達成。単年黒字化も2012年には達成することができた。
「でも、最初の1年半、まったく入金がないというのは非常に厳しいものでした。起業の時点では大きな苦労がなくラッキーなことが積み重なりましたが、なかなか売れない、人が足りない、というようなベンチャー企業が経験する苦労は一通りしていますよ」と程氏は苦笑する。
popInは2015年5月にバイドゥによって買収された。ベンチャーキャピタルは、数年後に大きく育ったビジネスを売却することで多大な利益を得ることを目的としている。
その意味では「大きな利益を出すことができた」という。
しかしバイドゥというと、2013年に発覚した日本語変換ソフト「Baidu IME」および「Simeji」