2015年12月8日 17:11
米「シグナス」補給船、打ち上げ成功 -国際宇宙ステーションに物資補給へ
シグナスの打ち上げは今回が5機目となり、1号機は試験機ながらISSとの結合に成功。しかし4号機はロケットが打ち上げに失敗したことで失われている。
また、2号機からはNASAからの物資輸送の発注を受け、オービタルATKがシグナスを運用する「商業補給契約」(CRS)に基づいて運用が行われている。
今回のシグナスOA-4では、初めて「改良型シグナス」(Enhanced Cygnus)という新しい機体が使われた。改良型は従来型と比べ、物資を搭載する「与圧貨物モジュール」が広くなり、搭載できる物資の量が従来型の2トンから、最大3.5トンにまで大きく増えている。また、それに伴いバッテリーや電子機器などが収められている「サービス・モジュール」も大きく改良され、大型の円形太陽電池パドルが搭載されるなど、外見も大きく変わっている。
シグナスOA-4には、食料品や生活用品、ISS内で使われる装置や部品、科学機器、ISSから放出される超小型衛星など、合計3350kgもの物資が搭載されている。シグナス全体やサービス・モジュールはオービタルATKが開発、製造、組み立てを手掛けているが、与圧貨物モジュールは欧州のタレス・アレーニア・スペースが製造している。