2015年12月11日 19:42
「ASTRO-H」搭載のH-IIA 30号機、打ち上げ日が2016年2月12日に決定
と語っている。
また、今回はロケットの性能に余力があるため、名古屋大学の「ChubuSat-2」(質量約50kg)、三菱重工の「ChubuSat-3」(質量約52kg)、九州工業大学の「鳳龍四号」(質量約10kg)、そして米国の商業超小型衛星8機(合計で質量約65kg)の、合計11機の小型衛星も搭載される。これらはASTRO-Hがロケットから分離された後に、順に分離されることになっている。
さらに、打ち上げから1時間49分30秒後には、JAXAと川崎重工が新たに開発した「低衝撃型分離部」の試験も行われる。この装置はロケットを衛星から分離するためのもので、従来は爆薬を使っていたことから分離時に衛星には大きな衝撃がかかっていた。しかしこの低衝撃型分離部は機械的に分離する仕組みを使っているため、衝撃が小さくできる。
今回の試験では、実際の衛星ではなく、衛星を模した「ダミー衛星フレーム」を分離し、実際にこの装置で分離ができるのか、またその際の衝撃は設計どおり小さなものなのか、といったデータが取られることになっている。今回の試験の成果などを踏まえ、いずれ実際の衛星の分離で使われることが計画されている。