あえて生放送で動画配信に参入するLINE - 集客力を広告収入に結びつけるビジネスモデルを提示
LIVE事業の成功は、国内5,800万人の豊富なLINEユーザーを動画視聴に結び付けられるかどうかにかかっている。LINEが取り込みを狙うのは、同じ動画を同じタイミングで見て盛り上がりたいという体験共有ニーズを持つユーザーだ。
LIVE立ち上げの発表会に登壇したLINE取締役の舛田淳氏は、スマートデバイスとVODの普及により、動画視聴は場所や時間に縛られなくなった一方、リアルタイムでユーザーが視聴体験を共有する機会は減少傾向にあると分析。昨今の野外音楽ライブ(いわゆる夏フェス)の盛り上がりを引き合いに出しつつ、体験の個別化が進む一方で体験共有を望むニーズが高まっているとの認識を示した。
大勢で同じライブ配信を視聴しつつ、コメントを付け合うLIVEの事業モデルは、体験共有を望むユーザーのニーズにも合致しそうだ。こういったニーズの開拓に向け、LIVEではスポーツの試合や音楽ライブをグループで視聴するパブリックビューイングのようなコンテンツについても配信を検討していく。
●生放送が生み出す広告媒体としての価値
○プッシュ通知の集客力を活用
LIVEの視聴者数を増やすには番組の開始を知らせる仕組みが不可欠。