2015年12月22日 10:47
東芝、5500億円の赤字で無配 - PC関連では青梅事業所の閉鎖や人員削減
○2015年は前年比売上4,560億円の減、営業損益▲3400億・純損益▲5,500億の赤字予想
東芝は12月21日、2015年度通期の連結業績予想に関して、5,500億円の赤字になる見通しを発表した。同時に、PC、映像、白物家電を含む「ライフスタイル事業グループ」についての構造改革案を含む「新生東芝アクションプラン」の実施についても明らかにした。ここでは記者会見の内容を抜粋してお伝えする。
会見では社長の室町氏が「新生東芝アクションプラン」の概要について説明。ステークホルダーからの信頼回復と強じんな企業体質への改革のために構造改革、内部管理体制の強化、企業風土の改革、財務ポートフォリオと事業運営体制の見直しと財務基盤の整備を挙げた。
今後、選択・集中する事業分野としてはエネルギーとストレージを挙げ、ヘルスケア事業に関しては外部資本を取り入れて成長資金の確保を図る。また、医療機器を手がける東芝メディカルシステムズ(TMSC)の株式を売却する意向を示した。
ストレージは主にフラッシュメモリ系で、赤字が拡大しているHDDは構造改革でということだったが、具体的な内容までは踏み込んでいない。