大学デビューの落とし穴 (18) 12月:コスパ重視な大学生が陥る"クリぼっち恐怖症"の正体とは?
我々は基本的に、いくつかのコミュニティに属しながら暮らしています。大学1年生であれば、地元の幼なじみ、中学や高校の友達、大学のクラスメイト、サークル、バイト先、趣味のつながりなど、関わりの濃淡が異なる複数の所属先があると思います。
こういった中で、みんな一斉に「誰と過ごすか」を考えさせられるのがクリスマスというわけです。すると、どうなるか。ここで人々の脳裏に浮上するのが、「本当の帰属先(=ホーム)はどこなのか?」という問いです。
○「アンチ・クリスマス」の集いは実はリア充?
これを考えるのは、案外恐ろしいことです。もちろん、確固たる所属先がある人は問題ないでしょう。自分もそこをホームだと認識し、相手も同じ思いだと確信できる。
こういった関係がひとつでもあれば安心だし、「恋人」というのもそのひとつでしょう。
問題は、これに確信が持てないときです。いろんなコミュニティに所属してるものの、どの所属先でも「自分はコアメンバーである」と胸を張っては言い切れない……。自分が仲良しだと思っている人には、自分よりももっと仲良しの人がいるかもしれない……。結局のところ、自分にはホームと呼べる人間関係などないのではないか……。