くらし情報『理研と東京医科歯科大、歯胚の分割操作で歯の数を増やす技術を開発』

2015年12月25日 10:17

理研と東京医科歯科大、歯胚の分割操作で歯の数を増やす技術を開発

そこで同研究グループは、マウスの口腔内に分割歯胚を移植し、歯の発生過程をマイクロCTで観察。移植約2カ月後には反対側の歯と咬合し、機能していることを示した。さらに、分割歯に対して歯列矯正の際に加える力(矯正力)を加え、歯根膜の機能である骨リモデリングによる歯の移動について解析。矯正力を加えることによって十分な歯の移動が認められ、骨リモデリングを介した歯の移動がなされていることから、歯根膜機能も天然歯と同等であることを示した。また、分割歯では神経が再生し、中枢と接続して機能的であることもわかっている。

同研究グループによると、今後はこの方法をヒトに応用することで、先天性歯胚欠損や歯の喪失患者の自己歯胚を用いて、免疫学的拒絶反応を受けることなく歯の数を増やせる可能性があるとしている。

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