2015年12月25日 17:01
ゆうちょ銀行への預け入れ限度額、1,300万円に引き上げ--民営化委員会が所見
「限度額を設定することに合理性があるとすれば、それはリスク管理の観点から説明できなければならず、本来、それは経営判断事項であって、自らデータ等に基づき合理的に決定すべきものである」とした。
また、かんぽ生命は、小口でシンプルな生命保険を、郵便局ネットワークを通じ家庭市場を中心に提供することを基本とし、職域における高額保障ニーズに対しては、他社商品を補完的に活用することにより対応している。「こうしたビジネスモデルは、上場後も基本的に変わらないとしていることから、かんぽ生命保険の限度額について検討する場合、少なくとも当面は、有診査保険への参入を前提とせずに、告知書扱いの生命保険を対象とすることが現実的であると考える」(同委員会)。
同委員会では、このように考えた場合、かんぽ生命保険の限度額については、「検討すべき論点はあまり多くなく、保障性を中心とする他の生命保険会社に及ぼす影響も限定的と考えられる」とし、「かんぽ生命保険の基本契約の限度額は、国営時代から通算すれば38年間(一定条件の下での改定を入れても29年間)変更されておらず、ゆうちょ銀行においてと同様、経営の自由度を高める方向で考える余地はあると考える」