くらし情報『乳幼児揺さぶられ症候群を防ぐ! - 「泣きやまない時は一旦離れて」と専門家』

2016年1月5日 11:30

乳幼児揺さぶられ症候群を防ぐ! - 「泣きやまない時は一旦離れて」と専門家

とのことだ。○「泣き」の知識があれば被害は予防できる

しかし親たちがこのような知識を持っていることで、本当に虐待は予防できるのか。この点については、藤原氏が行った興味深い研究がある。調査は、千葉県鎌ヶ谷市で生後4カ月の子どもを持つ母親1,594名に対して実施したもの。2010年6月から2012年1月の間に市が開いた乳幼児健診に参加した人を対象とした。

市では、(1)妊娠8カ月のクラスで幼児の泣きの特徴と推奨される行動についてのDVDを見せる、(2)乳児期の家庭訪問の際、幼児の泣きについての情報を載せたパンフレットを配るという2つの施策を実施。藤原氏は、(1)も(2)も体験した母親、(1)(2)のいずれかを体験した母親、(1)も(2)も体験した母親の3グループにわけて分析を行った。

その結果、幼児の泣きの知識に関しては体験した施策の数が多い母親ほど定着が見られた。
さらに、「泣きやまないときには赤ちゃんから離れる」という行動をとった回数も、同様に多くなったのだ。公的な施策が、虐待を防ぐための行動を実践するために効果を発揮していることがわかる。

この調査結果に加えて、藤原氏は「周囲が育児に関わることの大切さ」

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