2016年1月6日 09:00
急成長するシリコンバレーの注目ベンチャー (1) USB Type-Cへの接続を1チップ化 - スマホとテレビをつなぐAnalogix
シリコンバレー取材で出会った急成長する注目ベンチャーを、トップへのインタビューを交えて紹介する本短期連載。いずれの企業も「モノを繋ぐ」ことをビジネスにしているが、そのモノとは、スマートフォン(スマホ)やIoTから集積回路内部の相互配線までさまざまで、シリコンバレーの隆盛の原動力である「多様性」が垣間見えた。
第1回目となる今回は、Santa Claraに本拠を構え、スマホと大型ディスプレイやテレビをつなげる技術を提供する「Analogix Semiconductor」を紹介したい。同社は、デジタルマルチメディア・インタフェースICを企画・設計・販売する専業ファブレス・ベンチャーである。
同社マーケティング担当副社長のAndre Bouwer氏(図1)は、「スマホやタブレットのUSB Type-C接続コネクタ/ケーブルへの対応を近く1チップで実現し低コスト化を図る」と語り、今後は、USB Type-Cケーブル1本で、スマホもPCもタブレットもテレビも大型ディスプレイも繋がるようにしたいと抱負を述べる。
同社はスマホの画像を大型ディスプレイやテレビ受像機で視聴するためのインタフェースICを開発するとともに、それを搭載し、VGA、DVI、HDMI、DisplayPortなどへ接続するためのアダプタケーブル「SlimPort」