2016年1月7日 07:00
"100人に1人"をたくさん持てば、唯一になれる - さとなおさんの働き方
とは、あまり考えていませんでしたね。僕はよく、「100分の1」と言っているんです。メディア業界で1万人のトップになる、つまり1万分の1になるとか、広告業界で1万分の1になるとか、大変な上にトップになったころにはその業界自体がないかもしれないというリスクもありますよね。変化の激しいこの時代、そんなのはやめた方がいいと思っています。それより100人の中のトップになったほうがいい。
100人って、高校で言えばだいたい2クラス分くらいです。その中で1位になることを考えると、数学でなるのは大変、英語でなるのも大変。だけど、たとえば手芸なら、おはじきならいけるのではないか。
僕の場合、広告で1万人に1人になるのは、難しいと思いました。でも100人に1人にはなれる。インターネットにおいても、95年にサイトをはじめてまあまあアクセス数も増えたので、100人に1人にはなれたかなと。食でも本を出して、100人に1人は入ってるかなと。そうすると、広告×ネット×食で、100×100×100だから、これ全部できる人って100万人にひとりってことになりますよね。ソーシャルメディアなどでも先行していたので、それもかけると、当時1億人に1人の存在だったと思います。