くらし情報『ジュニアNISAが始まる! メリット・デメリット徹底解説』

ジュニアNISAが始まる! メリット・デメリット徹底解説

払い出しができず、その前に払い出しをすると、それまでの非課税特典がなくなり、配当金や分配金、譲渡益に課税されることになります。

これは、ジュニアNISAが子どもの投資教育という面もありますが、親や祖父母が投資資金を出し、子どもの進学や就職などの将来の資産形成をすることも目的であるためです。親や祖父母にとっては、贈与税非課税の年110万円の枠内で投資資金を子ども・孫名義にできるので、相続税対策になりますが、18歳までは払い出しができないので、途中で別の使用目的で資金が必要になってもジュニアNISAの口座からは引き出しができません。

この点が、ジュニアNISAを始める際には、よく理解してほしいポイントとなります。単純な相続税対策であれば、通常の基礎控除110万円の枠内で、贈与したほうが、子どもにとっても利用範囲が広く、使い勝手はいいと言えます。ただ、毎年ジュニアNISAの口座で投資をしなければならない、満額の80万円でなければならない、ということではないので、1年のみ使う、2年のみ使う。ジュニアNISAには50万円投資をし、残り60万円は基礎控除として贈与する、というように、自由裁量で考えればよいでしょう。

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