くらし情報『飛行機のように飛ばせる「再使用ロケット」は実現するのか?(前編) - 宇宙を身近な場所にするために』

2016年1月15日 08:00

飛行機のように飛ばせる「再使用ロケット」は実現するのか?(前編) - 宇宙を身近な場所にするために

たとえば『サンダーバード』では、宇宙ステーション「サンダーバード5号」との往復につかうロケットとして「サンダーバード3号」が出てくるし、映画『2001年宇宙の旅』では、パンアメリカン航空が運用しているという設定のスペースプレーン「オライオンIII」が登場し、「美しく青きドナウ」の音楽に乗せて、宇宙を優雅に飛び、宇宙ステーションに到着する様が描かれている。

しかし、使い捨てロケットを造るので技術的に精一杯だったこともあり、なかなか実現には至らなかった。1970年代に入ると、高性能なロケット・エンジンを造る技術や、軽くて丈夫な材料ができたこともあり、主に米国とソヴィエト連邦で研究が本格化した。

○再使用ロケットへの希望: スペース・シャトル

その成果のひとつが、かの有名な「スペース・シャトル」である。シャトルはさまざまな検討が重ねられた後、「オービター」と呼ばれる人が乗る宇宙船部分と、人工衛星が載る貨物区画を兼ねた機体と、そこに装着されたロケット・エンジン、そしてロケット・ブースターを再使用し、唯一オービターのエンジンで使う推進剤を満載した外部タンクだけは使い捨てる、という形式が選ばれた。

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