くらし情報『フィリピン初の人工衛星「DIWATA-1」が公開、北大・東北大が開発に協力』

2016年1月18日 20:04

フィリピン初の人工衛星「DIWATA-1」が公開、北大・東北大が開発に協力

とアピールする。

衛星を使った観測の弱点の1つとして観測頻度の低さがあるが、DIWATA-1は高精度・高速な姿勢制御によるターゲットポインティング機能を実装。「事実上5,000kmが射程範囲に入る」(高橋教授)とのことで、角度が大きい場合は地上分解能が低下するものの、毎日1回程度の撮影が可能になるという。

そしてさらに、高橋教授が描いているのは「アジア・マイクロサテライト・コンソーシアム」という衛星コンステレーション構想である。衛星の数を増やせば、それだけ観測頻度は向上する。しかしアジアの新興国にとって、1国だけで数10機もの衛星を飛ばすのは財政的に難しいので、参加する各国で協力して開発しよう、というわけだ。

現在10カ国程度に呼びかけており、将来的には約50機規模の衛星観測網の構築を目指すという。複数の衛星間で観測データを連携するためには、センサー技術、データ、アプリケーションの標準化が不可欠。
フィリピンのDIWATA衛星は、この取り組みの第一歩でもあるのだ。

●新型ケースによる初めての軌道投入も
○きぼうから初めて50kg級衛星を放出

DIWATA-1は、ISSに輸送された後、きぼうのエアロックとロボットアームを使い、軌道上へと放出される。

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