くらし情報『非破壊スキャンサービスの現状と課題とは? - 貴重書電子化のワンストップサービス「T-Archive」を支える誠勝に聞いた』

2016年1月19日 09:49

非破壊スキャンサービスの現状と課題とは? - 貴重書電子化のワンストップサービス「T-Archive」を支える誠勝に聞いた

と話す。具体的には、これまでは主流だった300dpiから、400dpiへ移行しつつあるそうだ。

「300dpiと400dpiはモニター上で見てもそれほど大きな違いはありませんが、400dpiにするとOCRの認識精度が高くなります。それに加えて、最近のデバイスの高解像度化にも合わせ、400dpiが主流になりつつあります。ちなみにPOD(プリント・オン・デマンド)が前提の書籍では600dpiが標準です。どうしても600dpiで、というお客さまもいらっしゃいますが、印刷しないのであればあまり意味はなく、400dpiで十分ですね」(山本氏)

○貴重書に含まれているさまざまな文字データを活用できる未来

山本氏が今後の課題として挙げるのは、スキャンした貴重書に含まれている、さまざまな文字データの活用だ。もしあらゆる文字データが検索可能になれば「社会が変わるほどのインパクトがある」と山本氏は語るが、解決しなくてはいけない課題も多いという。なかでも校正にかかるコストは、大きなネックとのことだ。
「スキャンした貴重書から得られた文字データの運用方法は2通りあります。1つはPDFに透明文字として埋め込んでしまう方法で、こちらはPDFと文字データが1つのファイルにまとまりますが、校正が非常に難しい。

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