くらし情報『東京都墨田区のがん教育授業、その恩恵を家族にも届かせるための課題とは』

2016年1月20日 09:30

東京都墨田区のがん教育授業、その恩恵を家族にも届かせるための課題とは

東京都墨田区のがん教育授業、その恩恵を家族にも届かせるための課題とは
前編では東京都の墨田区立業平小学校が2015年12月、同区内では初となるがん教育のモデル授業「がんのことをもっと知ろう」を2回にわたって実施したことを伝えた。後編では、区内のがん患者減少やさらなるがん教育推進につなげていくため、墨田区が今後どのように展開していくのかを紹介する。

○墨田区の全学校での実施が目標

今回のモデル授業は、墨田区が2014年に策定した「墨田区がん対策基本方針」の中で掲げた目標「がんに関する正しい知識を持つための健康教育・普及啓発活動の推進」に基づく。区が独自に設けた「がん教育部会」のメンバーが作成した教材や、がん患者の体験談などを通じ、同小学校の6年生はがんに関する理解を深めた。

がん教育は中学校での展開も予定しており、2月に錦糸中学校の3年生に対し、科学的視点を取り入れた中学生向けのがん教育モデル授業を実施する。墨田区 保健計画課の松本静さんも「来年度はモデル展開を広げていき、平成29年度には墨田区の全学校でがんに関する授業を実施するのが目標です」と意気込む。

○教員もがんについて学ぶ

ただ、全学校での授業実施には、実際に教壇に立つ教員らのがんに対する知識や理解力が不可欠だ。

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