くらし情報『東京都墨田区のがん教育授業、その恩恵を家族にも届かせるための課題とは』

2016年1月20日 09:30

東京都墨田区のがん教育授業、その恩恵を家族にも届かせるための課題とは

そこで区は、がん教育を一定のレベルで行えるよう、教育委員会と連携して教員や養護教諭を対象とした研修を2015年の夏に実施。研修では小児がんや、がんの親を持つ子どもへの配慮などについても触れているようで、今夏の実施も視野に入れているという。

「万一、研修ができなかったとしても、教員同士の学習会・勉強会で取り上げてもらえればと思いますし、すでにそういう動きは出ています」。子どもたちががんについて「正しく」学べるよう、現場の人間も最善を尽くしている。

○家族の行動変容を期待も、今後に課題

そして、「子どもたちを介し、その親御さんを変えていけることができれば」と、がん教育モデル授業の波及効果にも期待を寄せる。それは、「家族でがんについて話し合う時間が増える」「家族ががん検診を進んで受ける」といったことだ。家族のこれらの行動変容は、「墨田区がん対策基本方針」が定める基本目標「がんによる死亡者数を減らす」にもつながる。

子どもの保護者や家族への働きかけ実施の重要性を、区もしっかりと理解している。
家族向けのがんに関する媒体作成や、PTAなどと連携した保護者向けのがん教育会開催を目指しているが、まだ実現には至っていない。

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