2016年1月25日 14:58
脳卒中が起こりやすい時間やシーンは? - 予防策と併せて医師が解説
脳出血
過度の飲酒は脳出血・くも膜下出血などの出血性イベントを引き起こしやすい。多量の飲酒は血圧を上昇させるし、飲酒は「血小板凝集を抑制させる」「線溶系を高進させる」など、出血を促す働きがあるためだ。
「飲酒と脳卒中リスクで言いますと、日本酒2合以上のアルコールを毎日摂取すると、脳卒中リスクが1.4倍になるというデータがあります」。
くも膜下出血
スポーツや排便、性行為などのアクティビティーをしているときに発症しやすい。これらの行為時は血圧が上昇し、くも膜下出血の原因となる「動脈瘤(どうみゃくりゅう: 動脈壁の局部がこぶ状に拡張した状態)」の破裂を引き起こしやすいためだ。
「これらの例に加え、科学的データはないのですが、実臨床では気圧の変化時や季節の変わり目などにも発症例が増えている感覚があります」。
○「健康的な生活」が脳卒中予防には重要
これら3つの疾病は、血圧が高くなる午前中に発症例が増えているという点から、「余分な血圧上昇を招かない」というのが発症リスク低減の大前提となる。そのため、防御方法は非常に多様だ。
日本人は高血圧を招く食塩に影響を受けやすく、食生活では食塩を控えることが大切。