2016年1月27日 10:00
2016年はIoTとデータの爆発的増加が主要テーマに - NIが技術トレンドを分析
「膨大な数のスマートデバイスのテスト」については、さまざまな機能を集約したスマートデバイスが登場することはコンシューマにとっては歓迎すべき事柄ながら、エンジニアにとっては、複雑な単一システムに対し、どのような試験をどのように行っていくか、という課題に直面することになる。特注のテスト製品を組む方法も考えられるが、製品ライフタイムが短いコンシューマ製品に対し、その都度、そういったことはコスト面でかなり厳しい問題となる。そこで同社としては、共通の要素を組み合わせてプラットフォーム化していく必要があるとしており、コア要素として「無線」、「電池」、「センシング」の3つを軸に、用途に応じてソフトウェアを組み替えることで、同じ周波数で異なる通信規格のテストに対応したりすることを提案している。
「5Gの実現に向けたプロトタイピング」については、同社の見解として、2016年、遂に5Gの試作が実際に進み、開発が進むであろうという見方で、特にプロトタイピングが重要になってくるとする。実際の5Gの実現に向けた開発の方向性としては、多数のアンテナを用いた「Massive MIMO」、ワイヤレスを用いたバーチャルネットワークといった「高度なワイヤレスネットワーク」