くらし情報『パーキンソン病が進行するとグルタミン酸受容体の発現量が変化 - 放医研』

2016年1月29日 14:57

パーキンソン病が進行するとグルタミン酸受容体の発現量が変化 - 放医研

パーキンソン病の病態進行度は、ラットの自発的な活動性を測定するオープンフィールド試験により測定した行動量のスコアを用い、行動障害の指標とした。

この結果、野生型ラットの行動量は月齢と共に緩やかな減少を示したのに対し、パーキンソン病ラットでは、若齢の4~5月齢にかけて一時的に増加傾向を示し、その後、劇的に減少し明らかな行動障害を呈した。また、16月齢のラット脳切片を用いて、変異型α-シヌクレインに対する抗体を用いて染色したところ、パーキンソン病ラット線条体において変異型α-シヌクレインの集積が確認された。PETイメージングの結果では、野生型ラットに比べて、パーキンソン病ラットにおけるmGluR1に対する[11C]ITDMの結合能は4月齢で高く、その後、月齢が進むにつれて有意に減少していた。

また、パーキンソン病ラットの各月齢における[11C]ITDMの結合能と行動量スコアを用いて相関の有無を確認したところ、mGluR1の発現量変化と行動障害の進行度との間には強い相関が認められ、またドーパミン神経の密度測定に用いられるPET薬剤 [18F]FE-PE2I11の結合能とmGluR1の発現量変化との相関を確かめたところ、中程度の相関が認められた。

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