2016年2月1日 10:00
DACが語る、2016年アドテクのキーワードは「多様化するデータの統合と活用」
●複雑化するデータをデジタルマーケティングにどう活用するか
2015年のデジタルマーケティングをめぐる動きを振り返ると、ユーザーの行動履歴をはじめとするデータの利活用は当たり前になり、スマートデバイスの普及により時間や位置情報といったデータを活用したO2Oの展開も活発になってきた。一方、テクノロジーの分野ではIoT(Internet of Things:モノのインターネット)への注目が高まり、今年は一層技術の進化が期待できるところだ。
こうした動きを踏まえ、2016年のデジタルマーケティングはどうなっていくのか。その展望について、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)プロダクト開発本部広告技術研究室長の永松範之氏にお話を伺った。
――2015年は、アドテクノロジーにおいて一層「データドリブン」の必要性が高まったのではないでしょうか。この動きは今後どうなっていくと感じていますか?
永松氏:私たち広告技術研究室では「テクノロジー」、「メディア/コンテンツ」、課金や効果指標、取引手法といった「メソッド」、そして「データ活用」という4つの領域で研究を行っていますが、近年はそれぞれの領域が複雑に絡み合い、融合してきていると感じています。