口臭にもつながるドライマウス、歌えば手軽に対策できる!
●表情筋をよく動かして唾液腺を刺激する
単に口の中が渇くだけではなく、話しにくさや食べにくさ、さらには口臭などにもつながる恐れがあるドライマウス。ストレスなどが引き金となるケースもあるが、直接の原因は唾液の枯渇だけに唾液をしっかりと出すことが予防策となる。
本稿では、M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師の解説をもとに、ドライマウスのセルフケア術と治療法について紹介する。
○歯ごたえのある食物を咀嚼しよう
セルフケアは飲食面と日常生活面、嗜好(しこう)面などに分類できるので、それぞれを下記にまとめてみた。
飲食面のセルフケア
■糖分の入っていない飲み物での水分摂取を心がける
■あめやガムで唾液の分泌を促す。歯の健康のためにも、シュガーレスの製品が好ましい
■咀嚼(そしゃく)回数を増やす
「『噛みごたえのある食材(野菜、キノコ、海藻、玄米、食物繊維の多いもの)を選ぶ』『かみごたえのある状態に大きく切る』『余分な調理をしすぎず歯ごたえを残し、それを楽しむことを覚える』という点に気をつけましょう。特に日本では『軟食時代』と言われ、軟らかい食事が好まれています。食事時にはいつも飲み物がないと飲み込めない人は、ぜひ歯ごたえのある食物での咀嚼(そしゃく)