2016年2月4日 12:43
なぜいま、FinTechが必要なのか? 日本における成功の鍵とは
「Finovators」には、代表理事を務める弁護士の増島雅和氏をはじめ、公認会計士や起業家など、さまざまな方面で活躍するプロフェッショナルが参加しており、FinTechスタートアップ企業は彼らに相談をしながら、事業を進めていくことができるような体制となっている。
一体なぜ、このような場所を設立したのだろうか? また、なぜそうまでしてFinTechに力を入れるのだろうか? その解について、増島氏は「日本の金融が世界でどう戦っていけるのかが、日本の国際的な競争力を維持するために不可欠だから」と説明した。
○FinTechスタートアップ企業が世界へ羽ばたけるように
「FinTechの活動はITのスタートアップとは異なる部分が大きく2つある」と増島氏は言う。
「1つは、規制が厳しい分野であるということ。大学を卒業したばかりのITエンジニアがすぐ始めて、ビジネスをスケールさせていくことが難しい領域だ。これを支える専門家なり集団が、規制をふまえて付き合い方を考えながらやっていく必要がある。もう1つは、金融という業態そのものの特徴がある。金融は産業にとっての血液に相当する部分であり、国にとっては非常に大事な源泉である。