2016年2月4日 12:43
なぜいま、FinTechが必要なのか? 日本における成功の鍵とは
○これまでは"コネ"のある人しか情報収集できなかったファイナンス領域
「Finovators」の一員である、マネーフォワードFinTech研究所 所長の瀧俊雄氏は、FinTechによって変化が期待できる社会の課題について次のように述べた。
「FinTechだけではもちろん解決できないが、課題解決の必要条件をいくつか満たしていけると思うことがある。20年後に今の金融の世界はどうなっているのか。少子高齢化社会の日本のアセットはどうあるべきなのか。人材の国際競争力も高めていかないといけない。限られた時間、限られた人間、限られた日本の個人金融資産をどうやって有効活用していくのか。どれも非常に深い問いではあるが、FinTechは一つの光を照らせるものだ」
また「Finovators」での活動について瀧氏は、「起業の相談を受ける中で、『これって適法でしょうか?』といった問いが、ファイナンスの領域ではたくさんある。法律上明確でなくても、『これって許されていないことだったりしますか?』といった観点は非常に重要となってくる。
今までは、こういった相談を持ち込む先が、コネのある人しかなかった。4年前にマネーフォワードを創業する際に『こういう場所があったらよかったのにな』と思うものを、ファウンダーの一人として追求していく」