2016年2月5日 14:14
今年ブレイク? 超高速無線規格「IEEE802.11ad」 - スマホの通信はどう変わるのか
●「11ad」とは
米Qualcommと米Intelは共同で、次世代無線通信規格「IEEE802.11ad」において、両社の無線ソリューションを利用した端末同士が互いの製品に接続できる、相互互換性デモに成功したことを発表した。新たな高速通信の登場で、スマートフォンの通信事情はどう変わるのだろうか?
○近距離での高速通信に対応した「11ad」
IEEE802.11adとは、電気通信分野の国際学会であるIEEEで策定された新しい通信規格だ。「IEEE802.11」までの部分であれば、Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/acなど)が、似た名前の規格であれば「IEEE802.15」(BluetoothやZigBee)や「IEEE802.16」(WiMAX)などもある。いずれも電波を使って通信する無線通信規格だが、「802.11」がイーサネットの無線化(無線LAN)を、「802.15」が近距離通信、「802.16」がラストワンマイル(引き込み線)や移動体通信規格と、それぞれカバーする範囲が異なる。
この命名ルールからすれば「11ad」が無線LANに関連した規格であることがわかる。実際、802.11adは無線LANの互換性の認証などを行う業界団体「Wi-Fi Alliance」