2016年2月5日 14:14
今年ブレイク? 超高速無線規格「IEEE802.11ad」 - スマホの通信はどう変わるのか
実際、11adが想定している利用距離はせいぜい10m程度で、アクセスポイントから見通せる、同じ部屋の中などで利用することを想定している。公衆無線LAN的な使い方も可能だが、この場合は待ち合わせの目印付近のみなど、比較的狭いスポットだけでやり取りすることになるだろう。
●秋モデルから利用可能になるか
○いつから利用できるのか
11adが策定されたのは2009年で、仕様が決まってからすでに6年が経過している。対応する無線チップはようやく昨年ごろから、米Qualcommの子会社であるAtherosの製品(QCA9500)が登場しており、これが今年のハイエンドAndroid端末に搭載される見込みのSnapdragon 820と組み合わせて採用されることになる。登場時期は未定だが、まだ相互互換性の認証プログラムも始まっていないため、秋モデルあたりになるのではないだろうか。
もちろん端末側だけでなく、無線LANルーターなどのアクセスポイント側も対応している必要がある。こちらは米国で開催されたCES 2016ではNECとエレコムがそれぞれ開発中の対応ルーターを展示していたほか、中国企業から初の11ad対応ルーター(TP-Link Talon AD7200)