2016年2月9日 07:30
専門家が最も優先するセキュリティ対策は「ソフトウェアアップデート」
毎年2月に行われている「サイバーセキュリティ月間」。官民協働で行われているこの取り組みだが、Googleが公開したブログが話題を呼んでいる。
ブログは、米Googleが2015年7月に公開した「セキュリティのエキスパートとそうでない人のセキュリティ対策比較」という論文に基づいたもので、セキュリティ専門家231名と、一般のネットユーザー294名に調査を行った結果をまとめている。
これによると、一般ユーザーとセキュリティ専門家がそれぞれ考える"優先するセキュリティ対策"に差が生まれている。そもそも、PCなどで攻撃を受ける場合に大きな問題となるケースの1つが「ゼロデイ攻撃」などのソフトウェアの脆弱性を突く攻撃だ。
ソフトウェアの脆弱性は、開発者が意図していなかったソフトの"穴"だが、ここを狙って攻撃者は攻撃してくる。こうした穴は、一般的に「アンチウイルスソフトを使えばOK」と思われがちだが、セキュリティ専門家が1番重要視している「ソフトウェアアップデート」が勘所となる。
ゼロデイ攻撃は、攻撃が行われてから開発者が気付き、修正するケースだが、それ以外にも開発者が自ら気付き、修正を施すケースも多い。