2016年2月12日 12:00
シリコンバレー101 (648) タイムライン改悪騒動は何だったのか、ユーザー増の苦戦するTwitter
では、なぜMAUの伸びが減速したのか。Twitterがマイクロブログであるのが大きな原因の1つに挙げられている。Twitterは”情報を発信したい人”にとって便利なツールであり、手軽なブログを開設するような感覚で利用する人たちによって成長してきた。しかし、世の中ブロガーばかりではない。積極的に情報発信する人への普及が落ち着いて、それがMAUの伸び悩みに現れた。
そこでTwitterは、Twitterをリアルタイムの情報を収集するためのツールに変え始めた。つまり、ブロガーではなく、読者にとって便利なツールにすることでアクティブユーザーの増加を狙っている。昨年の「前回アクセスから今までのツイート」機能もそうだし、「Moments」というTwitterスタッフがキュレーションするニュース/情報サービスも始めた。
新しいタイムライン表示も情報収集のためのツールとしての強化の一環と言える。
ただ、これまでのMomentsに対する反応や、今回の新しいタイムラインに対するキビしい意見から予想すると、それらによってMAUの伸びがすぐに改善するとは思えない。手段を誤っているとは思わないが、Twitterの厳しい現状を好転させるきっかけにはなり得ない。