オラクル、WebLogic Server 12c R2を提供開始 - マルチテナントに対応
同社の検証では、アプリケーション実行基盤をマルチテナント化することでCPUの利用率やメモリの使用量が低減し、サーバ台数が従来の約3分の1に削減されるという結果が出ているという。「10パーティションが共有するJava VMの環境で、レスポンスタイムの劣化はなく、アプリケーションごとのCPU使用量は減少した」(リーマン氏)
リーマン氏はマルチテナントのメリットについて、「ハードウェアが集約されることで、ハードウェアにかかるコストに加えて、パッチを当てるなどの運用に要するコストも削減できる。アプリケーションごとにCPU、メモリ、I/Oがすべて分離されるため、安全性が確保される」と説明した。
連続可用性は、オプション「WebLogic Server Continuous Availability」により実現する。同オプションは複数のデータセンター間で運用待機型のアクティブ・アクティブ構成やフェールオーバーに対応する。これにより、オンラインでのパッチ自動適用を実現するほか、ライブ・マイグレーション機能により、テナントを稼働させたまま他のWebLogic Serverドメインに移すことが可能で、アプリケーションのダウンタイム時間を削減する。