2016年2月18日 16:51
2016年度はIoTと5Gが注力テーマ - アナログ・デバイセズ馬渡社長
唯一マイナス(前年比-5%)を記録した日本と中国を除くアジア太平洋地域では、メインターゲットである台湾・韓国のメーカーの低迷が影響した。
製品がデザインインされた地域別でみると米州が売上高の42%を占め、以下、欧州/中東/アフリカが27%、中国が15%、日本が9%、アジア太平洋が7%となった。また、市場別に見ると産業・計測が44%、コンスーマが21%、通信が20%、オートモーティブが15%だった。日本の市場別では産業・計測が52%、コンスーマが21%、オートモーティブが14%、通信が13%という割合になり、ワールドワイドと比べて通信の割合が低い点について馬渡氏は「日本はキャリアが少なく、サプライヤもそんなにいない。国内の基地局向けの需要が多いため」だと説明し、今後の課題とした。
○オートモーティブ市場は好機到来か
2016年度の事業方針としては産業計測、通信インフラ、オートモーティブ、ヘルスケア、ライフスタイルという5つの市場に注力し、コンバーターやRF/マイクロ波、高性能リニア、MEMS/センサをコア技術とし製品開発を進めていく。まず産業市場では、FA/IoT分野、エネルギー、化学/医用計測器、航空宇宙/防衛分野での成長を見込んでおり、こうした市場に対しヒッタイトの製品を加えた包括的なソリューションが強みとなると考えている。