くらし情報『震災から5年……静かに終幕する被災者支援と新たに始まる施策』

2016年2月19日 09:30

震災から5年……静かに終幕する被災者支援と新たに始まる施策

水で洗い流せば思い出の品を取り戻せるだろうに、その洗浄のために使える清潔な水すらない。被災者の方々が大切にしている品を神戸に持ちかえって洗浄できれば……」(舩木准教授)というのが、写真修復に思い至ったいきさつだ。

活動報告会によると、依頼件数は408件、確認した写真枚数は80,392枚、修復可能と判断しデジタル化した写真枚数は43,524枚、実際に修復でき依頼者へ届けた写真枚数は36,184枚にのぼったという。修復できた割合は約45%で、半数以上の写真はもとに戻らなかった。津波の暴力的な威力がうかがえる一事といえよう。

いずれにせよ、写真は被災者にとって思い出が宿った大切なもの。修復された写真の中には、震災で亡くなられた方の姿を残す最後の1枚になってしまったケースも考えられる。それでも、遺族にとってはかけがえのない大切な1枚……。
「あなたの思い出まもり隊」プロジェクトの意義は、被災者を心的に支えたという点で、大きいといえるのではないだろうか。

●福島産材料を使った商品を開発

ひとつの支援がその幕を閉じるのと時を同じくして、新たな施策も立ち上がっていく。ラッシュジャパンが2種類の「KNOT WRAP」

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