くらし情報『ライフサイエンス分野に特化した画像解析で研究者をサポート - 着実に成長する東大発ベンチャー エルピクセル』

2016年2月24日 11:00

ライフサイエンス分野に特化した画像解析で研究者をサポート - 着実に成長する東大発ベンチャー エルピクセル

「そのニーズに耐え切れず、会社にした」(島原氏)というくらい、その需要は大きい。

「現在、学術論文の9割には画像が掲載されていると言われています。三大科学誌『Nature』、『Science』、『Cell』の過去3年分を調べたところ、一番多い画像は電気泳動の結果を撮影した写真でした。また、蛍光顕微鏡、および蛍光ではない顕微鏡で撮影した画像がそれぞれ4割くらい。重複しているものも考慮すると、全論文の半分程度は顕微鏡画像が載っているといえるでしょう。生物学者と顕微鏡画像の処理は、切っても切れない関係にあります」(島原氏)

ライフサイエンスに精通していて、なおかつ画像処理に明るい人材は少ない。同社はAdobeと共に研究者向けの画像処理の講義を行っているが、そこで約3300名の参加者に対し「画像処理は必要ですか?」と質問したところ、約9割は必要であると答えたという。しかしながら、「大学で画像処理を学ぶ機会はありますか?」という質問に"YES"と答えたのはたったの3%。
画像処理について教えられる人材が大学にほとんどいないというのが現状だ。

そこで同社は画像処理に関して、Webでの情報発信やeラーニング教材の開発も行っている。

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