2016年2月26日 12:05
複雑化する半導体設計の検証問題をいかに解決するか? - Mentorが設計エミュレーション用アプリケーションの提供を本格化
ほかの仮想技術のユースモデルへのアクセスも提供できるため、ハード/ソフト協調検証などにも応用することが可能だという。
「DFT」は、文字通りDesign For Testを念頭においた開発をエミュレータを用いてできるようにするアプリ。通常の開発で、DFTを実行しようと思うと、テープアウト後であったりして、問題を見つけても手遅れ、ということが多い。それをテープアウト前の時点で、できるようにすることで、テスト時間の短縮などを実現しようというものであり、同社によると、センサの場合、DFTシミュレーションで3.1日かかっていたものが、90秒に、WidoIOの場合、83.3日が120分に、グラフィックスの場合、2.7日が58秒へと短縮することが可能であるとしている。
そして「FastPath」は、マルチクロックSoC設計の検証において、ユーザーが何かを追加で行うことなく、エミュレーションの効率を制約しかねない設計上の特質を認識し、その実行時間を最適化するアプリ。これにより、ランタイムの50%以上の最適化が可能になるという。
こうしたアプリの拡充を進める背景について、同社エミュレーション事業部 プロダクトマーケティングマネージャーのGabriele Pulini(ガブリエーレ・プリーニ)