「貞操観念がない」わけじゃない - 出会い系サイトを使う少女の心理
小説家の小池一夫氏が、出会い系サイトを通じて知り合った男性に誘拐された岡山市の女子中学生について「倫理観も貞操観念もない女」と批判したTwitter投稿が議論を巻き起こしている(その後、小池氏は自身のブログにて謝罪)。報道によれば、少女は出会い系サイトに「家出をしたい」と投稿。これがきっかけで知り合った男性からその後のLINEのやりとりを通じて誘拐されたという。
「少女に責任はない」などの意見が寄せられる中、なぜ少女がネット上で出会った見知らぬ男と会おうと思ったのか、理由が知りたいと考える人も多いのではないだろうか。その背景を、ネットと子どもの関係に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんに聞いた。
○家出したい女の子が書きこむ「神待ち」掲示板
少女が書き込んだとされる出会い系サイト。「彼女の場合はわからないが」と前置きした上で高橋さんは、「家出をしたい女の子が家に泊めてくれる人を募集するサイトは山ほどある」と答えた。ネット上では、このような女の子の行為を「神待ち」と呼ぶ。
その行動は大胆に思えるが「誰かに話を聞いてもらいたい、などの気軽な気持ちだったりする」とのことなのだ。
さらに未成年の女子が、このような気軽な気持ちを実行に移してしまうネット上のサービスは、ほかにもたくさんある。