2016年3月9日 12:08
元LINE 森川氏が社内SNSでも「スタンプ機能」を推した理由
特に、LINE系のWorks Mobileは"ほぼLINE"と言える存在で、社員への教育を行う必要性がほぼ皆無。トークノートとしても先行者としてのポジションを固めつつ、迎え撃たねばならない状況にある。
そこで「スタンプ」という存在が出てくるわけだが、2015年の春頃まで「スタンプは必要ない」と代表取締役の小池氏は考えていたという。スタンプは柔和な表現ができるため、企業のビジネス現場には向かないという判断あってのことだった。
しかし、2015年4月に社外取締役へ就任した元LINE 森川氏が、事あるごとに「(スタンプを)やったほうがいい」と力説してきたのだという。森川氏はその理由について、将来的に市場へ参入する外資系への対抗を口にする。
「この領域は、ほかの分野と同様にGoogleなどの外資系が必ず入ってくる。そうしたサービスに対抗する時、情報共有の手段としてシンプルさばかりが強調された製品が多いと思う。
日本の製品でも欧米を見習って考えがちだが、今の日本の若い人たちは、コミュニケーションにもはやスタンプしか使わない、という層もいる。私たちは、今求められているものを形にすることが必要だ」