VMwareユーザーの声から探る仮想化導入の課題と解決策とは?
小口氏は、この仕組みを構築するにあたって、「申し込みワークフロー」「ユーザー管理」「課金」「仮想マシン操作」「仮想OS操作」各作業領域に対応可能な技術を網羅したマップを紹介した。
同社ではこのマップに基づき、申し込みのワークフローはオープンソースを活用してスクラッチで開発し、仮想マシン操作と仮想OS操作については、vmrunのユーティリティを利用している。
小口氏が紹介したマップは、対象の作業を検討している企業にとって参考になるものだろう。
○仮想マシンのバックアップのベストプラクティスは?
次に登場したのが、パソナグループの林直樹氏だ。同氏は、同社で仮想マシンのバックアップ製品を導入した経緯について説明した。
林氏によると、同社では仮想化をスモールスタートで導入し、拡大を図ってきたが、大規模な仮想化基盤は構築しておらず、サイロ型の物理環境からサイロ型の仮想環境にシフトした状態だという。
同社のIT部門はアプリケーションのチームとインフラのチームが分かれているのだが、仮想環境がサイロ型で構築されていることから、複数のシステムの公開が同時に行われるなど、インフラ・チームの工数が増加しているそうだ。