くらし情報『長崎“教会群”からみる世界遺産登録のハードルの高さ【後編】』

2016年3月14日 11:30

長崎“教会群”からみる世界遺産登録のハードルの高さ【後編】

このように自治体だけでなく地域をあげて世界遺産登録に向かってきた。

●登録へのハードルは高くなっている
○世界遺産の登録のハードルはどんどん高くなる

現在191カ国、つまり国連に加盟しているほとんどの国が締結している世界遺産条約は、締結国の増加、世界遺産に対するブランド意識が高まったことなどで申請件数が増加し、現在では1000件を上回る数になっている。この現状にはいくつかの課題がある。1つは、件数そのものの増加だ。すでに主要な遺産は登録済みといわれる中、このまま件数を伸ばすことはどうなのかということ。2つ目は、専門家であるイコモスが登録にふさわしくないと勧告しているものに対して、政治力で登録に転じているケースが増えていること。さらに3つ目は世界遺産の登録件数の国による偏りだ。世界遺産のあり方については、今まさに議論が求められているところだ。


○“教会群”が登録を目指す環境は、元々厳しい

まだ1つも遺産を持っていない国の初めての申請は通りやすくなっているものの、世界遺産登録に向けた審査のハードルはどんどんあがっている。そのため、いくつかの遺産をまとめて1つのストーリーとして申請する「シリアルノミネーション」

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