くらし情報『身近にひそむ"丸ゴシック"「機械彫刻用標準書体」の魅力に迫る』

2016年3月14日 12:00

身近にひそむ"丸ゴシック"「機械彫刻用標準書体」の魅力に迫る

の写真を順に見ていく流れに。規格が定められた文字でありながら、それぞれの文字はいずれもユニーク。「『設備』のごんべんの下に下駄がある(縦の辺が下に突き出ている)」など、標準書体のかたちから外れる例が連発され、思わず鳥海氏が「こんなの、書体って言われても」と突っ込みを入れ、会場が笑いに包まれる場面もあった。

「機械彫刻用標準書体」は昔から使われている汎用平面彫刻機で文字を彫刻するための書体であり、現在の機械であれば、PCからプリントする要領で明朝体でもゴシック体でも、任意の書体を選べるという。だが、古い機械を使っている場合は当然標準書体以外の選択肢がない。これだけ標準書体の用例が見つかったということは、今も活躍している古い機械がたくさんあるという推測にもつながる、と現場では語られた。

「機械彫刻用標準書体」は、彫刻機にセットしたカッターの刃が回転して文字を彫っていき刻印する。JISの企画書によれば、線の幅が文字の大きさの8パーセントで、原図は20ミリ角。
これが縮小されるので、結果として3ミリ~10ミリになる。原盤用の書体は細い線で描かれているが、これは機械彫刻はカッターで彫ると太くなるため。

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