2016年3月15日 10:33
欧露の火星探査機「エクソマーズ2016」打ち上げ成功 - 火星の生命探る旅へ
ロシア国営企業Roskosmosと欧州宇宙機関(ESA)は3月14日(現地時間)、両者が共同開発した火星探査機「エクソマーズ2016」の打ち上げに成功した。エクソマーズ2016は火星を周回する衛星と、地表に着陸する実験機からなる計画で、今年10月に火星へ到着し、探査を開始する。
エクソマーズ2016は「プラトーンM/ブリースM」ロケットに搭載され、日本時間3月14日18時31分(カザフスタン時間3月14日15時31分)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地から離昇した。ロケットは順調に飛行し、離昇から約9分42分後にブリースM上段を分離した。
ブリースMはその後、約10時間30分にわたって宇宙を航行。4回に分けてエンジン噴射を行い、15日5時13分にエクソマーズ2016を分離。予定通り、火星に向けた惑星間軌道に投入されたことが確認されている。
また6時29分には、エクソマーズ2016から最初の信号が地球に届き、その後、探査機と地上局との間の通信の確立にも成功。
また太陽電池パドルの展開やバッテリーへの充電なども正常に行われており、順調な船出となった。
○エクソマーズ2016
エクソマーズ2016はESAとRoskosmosが共同で開発した火星探査機で、火星の周囲をまわりながら火星の大気について調べる「トレイス・ガス・オービター」