2016年3月23日 11:15
カーエレクトロニクスの進化と未来 (86) ゴムまりのようなタイヤのコンセプトカーをGoodyearが提案
先ごろスイスのジュネーブで開催された、「第86回ジュネーブ国際モーターショー」で、タイヤメーカーの米Goodyear Tire & Rubber Companyが展示した、ボール状のタイヤが大きな注目を集めている。海外メディアはこぞってこの話題を採り上げている。
このボール状のタイヤ「Eagle-360」は、一般の乗用車では4輪タイヤの代わりに4つ搭載されるように設計されている。もちろん、未来のクルマ、特に自動運転車への搭載を狙って作られたものだ(図1)。このタイヤは、自動運転車での操作性の改善を狙い、クルマとの接続性(Connectivity)をしっかり確保し、さらには生物のサンゴを模したようなタイヤ表面形状を持つ(具体的なイメージは参考資料1の動画を参照)。
完全な球状のボールをタイヤにした形は、最新のハリウッド映画「スターウォーズ」に登場する、丸いボールで走るロボット「BB-8」を思い浮かべる(図2)。雪だるまのような形をしており、BB-8という名前のBBは、RobotをイメージするBall-botと呼ばれていたようだ(参考2、3。その8は、8番目ではなく、形が8の字に似ていることから来ているという。