くらし情報『カーエレクトロニクスの進化と未来 (86) ゴムまりのようなタイヤのコンセプトカーをGoodyearが提案』

2016年3月23日 11:15

カーエレクトロニクスの進化と未来 (86) ゴムまりのようなタイヤのコンセプトカーをGoodyearが提案

こうすると自然のスポンジのように、道路が乾いた状態では球状タイヤは固くなり、雨などで濡れていると柔らかくなってスリップ抵抗を上げるように働くという。

肝心の走行に関しては、磁気浮上技術を使うとしている。常に浮いていれば地面の形状や条件に依存しないため、ガタガタすることもなく乗り心地は快適なはずである。ただし、回転をどのように与えるかについては、同社のプレスリリースでは述べられていないし、このタイヤを採り上げた海外メディアもそれにはまったく触れていない。

磁石はすべてN極とS極がある。同じ極同士なら反発し合い浮上できる。ただし、タイヤの回転とは別の話である。タイヤの回転は、やはりモータを利用するのであろう。
モータの動作のようにN、S、N、Sを交互に変えることで反発を回転に変えていく。ただし、モータのデザインと、その駆動力をボールの回転につなげるような仕組みを開発する必要がある。タイヤの中のモータに電力を供給するには、無線を利用できる。電気自動車用の無線給電は85kHz程度の低周波でkWクラスの電力を供給しているため、これは可能である。

では、その内部モータを回転、停止、向きの変更、回転回数の変更などの制御技術も必要になるが、これはどうするか。

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