2022年5月27日 17:00
『あな歌』萩原健太郎監督が語る注目ポイント「共通したモチーフとして…」
と、そのこだわりを明かした。
第1話で登場する荻野(成田凌)が訪れるスナックは、壁の電飾やカウンターに並ぶ小物など、ノスタルジックで非現実的な甘い雰囲気の漂うセットが組まれた。
そのセットには「荻野の状況をロマンチックに映像として表現したいと思い、『消滅する星』をモチーフに、寒色で統一した色味、星をイメージしたイルミネーション、星が消滅したガス化を表したフォグでイメージを構築しました」と、スナックで人生最大の決意を固める荻野の心情に寄り添ったセット作りだったと説明。
また、第3話で登場する、小説家志望で本がたくさん並ぶ片桐(藤原季節)の部屋については「彼女・あやのイメージカラーを黄色にして、彼女が来てからの部屋といなくなった後の部屋で、片桐の喪失感を表現しました」と、思わず本編を見返したくなるポイントも。なお、片桐の机に並ぶ書籍の著者・並木翔平(ジャルジャル・後藤淳平)は第5話に登場する。
さらに、天井まで壁一面、ポスターの張り巡らされた島田まさみ(前田敦子)の部屋は、一瞬見ただけで目に焼き付くほどのインパクトを放つが、「まさみの部屋は、彼女がモノマネ対象である『八木今日子』に依存した人生を過ごしているように見せるために、『八木今日子』のポスターで壁と天井を埋め尽くしました」