2016年3月30日 09:31
シリコンバレー101 (654) iPhoneが「Warrant-proof」だったから起こったFBIとAppleの対立
とも発言したという。
そうした状況は21日にAppleが行ったスペシャルイベントにおけるTim Cook氏の発言にも現れていた。「We did not expect to be in this position — at odds with our own government,」- 米国の自由な魂を重んじるAppleが、その政府と対立することになるとは思いもしなかった。
治外法権など数々の例外はあるものの、令状があれば捜査を執行できる。Comey氏の指摘はほぼ筋が通っている。しかし、新しい技術を用いて犯罪者を寄せ付けないように作られた最新の鍵が、上出来過ぎて開けられないと警察から文句を言われる筋合いはない。全てのセキュリティやテクノロジが捜査当局に協力的なものであるべきというのは拡大解釈が過ぎる。デジタル科学捜査を専門とするJonathan Zdziarsk氏は、米国では捜査に対するプライバシー保護もまた認められており、利用者のプライバシーを保護するように製品を設計する権利や責任をAppleは有すると述べている。
だから、warrant-proofという言葉は、むしろAppleがアピールすべきであると主張していた。