くらし情報『シリコンバレー101 (654) iPhoneが「Warrant-proof」だったから起こったFBIとAppleの対立』

2016年3月30日 09:31

シリコンバレー101 (654) iPhoneが「Warrant-proof」だったから起こったFBIとAppleの対立

というように話しかけるとEchoがすぐに答えてくれる。本当に便利である。

話しかけるだけというアクセスしやすさがEcho最大の魅力だが、Echoがもし部屋の片隅で常にユーザーの会話に聞き耳を立て、会話を記録していたとしたら不気味である。実際には「Alexa」と呼びかけた時から、Echoに話しかけたことをモニターする。それが分かっているから、ユーザーは安心して利用できる。Echo(Alexa)はユーザーのことをよく知っているが、Echo(Alexa)から第3者がユーザーの生活を調べることはできない。ユーザーが安心して便利に使えるようにプライバシーが保護されたEchoは、捜査当局がwarrant-proofと敵視すべきデバイスだろうか?

IoT市場が成長する中、静かに私たちの生活をモニターするデバイスが、これから私たちの身の回りに増えていく。それらを便利なものにするためには、ユーザーがどのような情報収集に許可を与え、情報をどのように保管して利用するか、データの共有や保護をしっかりとユーザーが自身でコントロールできる環境づくりが重要になる。
そうした仕組みを安定させておかなければ、インターネット普及期のようなプライバシーに関する混乱が起こるだろう。

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