2016年4月1日 13:10
JPCERT/CC、APT攻撃の対策ガイドを公開 - そのポイントは?
「リスク評価とリスク許容度の決定」「組織としての対応方針・手順・体制・準備」「情報共有と連携」、主な対象は企業・組織のCSIRT(Computer Security Incident Response Team)やセキュリティチームとなる。
同ガイドは、企業や組織がJPCERT/CCのような組織から通知を受けた時点から、インシデント対応チームが侵入に対応するまで、APTに対応する際の重要なポイントを順に解説する流れとなっている。具体的には、「APTの定義と活動モデル」「APT対応のための事前準備」「インシデント対応プロセス」の3部から構成されている。
○第1章「APTの定義と活動モデル」のポイント
同ガイドでは、APTの活動には「攻撃者」「標的」「目的」の3つの要素が必ず含まれるとして、こうした活動を4段階のアプローチによりモデルを示している。APTの活動モデルとして有名なLockheed MartinのKill Chainは7段階のモデルだが、それでは細かすぎるので、同ガイドでは4段階としたという。佐藤氏は、APTに対する効果的なインシデント対応計画において重要な要素として、インディケータ(APTの可能性がある攻撃または攻撃の準備活動を選別するためのデータまたは情報)」