くらし情報『航空機の技術とメカニズムの裏側 (12) 飛行機の操縦(5)動翼の作動方法』

2016年4月4日 16:02

航空機の技術とメカニズムの裏側 (12) 飛行機の操縦(5)動翼の作動方法

EHAに対して、EMA(Electro-Mechanical Actuator : 電気機械式アクチュエータ)というものもある。要するに作動そのものを電動化したもので、電動機が直接、作動機構を動かす。もちろん、所要の力を発揮できるような強力な電動機がなければ成り立たない。

ボーイング787の場合、車輪の回転を止めるブレーキを油圧式からEMAに変更している。全面電動化により、過熱や発火の歳に作動油に引火する危険性はなくなった。

F-35では、EHAやEMAを使用する操縦系統全体を指して "Power-by-Wire Architecture" と称している。担当しているのはムーグ社(Moog Inc.)で、同社のWebサイトに解説と図が載っているので紹介しておこう。

System Integrator for Lockheed Martin F-35
http://www.moog.com/markets/aircraft/military-aircraft/fighter-trainer/system-integrator-for-lockheed-martin-f-35/◆

この図を見ると、フラッペロンと方向舵は2重化したEHA、水平尾翼は単一系統のEHA、前縁フラップは電動式、となっている。

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